ベルリンシステム/1
川で魚を捕ってきて水槽で飼い始めた。
色が地味なので、金魚を買ってきた。
熱帯魚に目覚めた。
ショップでサンゴ水槽を見ておどろいた。
サンゴって、捕ってはいけないのでは.....?そんなところから、サンゴ水槽は始まりました。
現在ショップで販売されているサンゴは、
サイテス(ワシントン条約)で許可されたものが、
主に海外からの輸入によって売られています。
サンゴにも、いろいろ種類があります。
いろもかたちも、さまざまです。
サイテスの保護下にあるものもないものもあります。造礁サンゴは、広い海のなかでも透明度の
高い海域にしか生息していません。
水槽でサンゴを飼育する場合でもそれは同じで、
熱帯魚や海水魚の水槽以上に、水質や水温などに
気を使う必要があります。
近年、サンゴ飼育において注目を浴びているのが、
ベルリンシステムです。
サンゴ水槽に限らず、水槽で生物を飼育するためには、
水を浄化して水質を良い状態で維持する必要があります。
生物の排泄等により、水が悪くなるからです。
水質を維持するために、濾過槽を設けます。
濾過槽を通った水は、物理的濾過により目にみえる
大きいごみを取り、生物濾過槽のバクテリアによって
水中のアンモニアを亜硝酸、硝酸塩へと
分解していきます。最終的に残った硝酸塩はどんどん
水中に蓄積されます。比較的無害な硝酸塩も増えすぎると、
生物に影響を与えます。この硝酸塩を除去する手段が水換えです。
ベルリンシステムは、ナチュラルシステムの一種といわれます。
ナチュラルシステムはその言葉の通り、自然の濾過システムを
水槽で再現するということです。ベルリンシステムには、
濾過槽を設けません。かわりにプロテインスキマーを設置します。
プロテインスキマーは、水中の有機物がアンモニアに分解
される前に水槽外に除去できます。取りきれなかった有機物は
水槽内のライブロックについた好気性バクテリアによって硝酸塩
に分解、嫌気性バクテリアによって更に分解(反硝化)され
窒素還元が行われて、大気中に放出されます。
このシステムの場合、硝酸塩の蓄積レベルはほとんど
ゼロに近くなります。よって、換水が不要という結果になる訳
ですが、現在のベルリンシステムでは、多少の換水は必要です。
プロテインスキマーは有機物と一緒に、サンゴが必要とする
微量元素をも取り除いてしまいます。サンゴによっても消費されます。
ベルリンシステムでは、それらの微量元素を添加剤という
かたちで補充します。サンゴが生育するために必要な微量元素を、
少しでも天然の海水に近づくよう補充するのですが、まだ解っていない
微量元素などもあるようです。それらを補充するためにも
少量の換水は必要です。先にも述べたように、造礁サンゴは透明度の高い海に生息しています。
透明度が高いということは、海水中のプランクトンが
少ないということです。プランクトンの少ない貧栄養の海に
棲むサンゴは、体内に植物プランクトンを住まわせています。
この植物プランクトンを褐虫藻(ゾーザンテラ)といいます。
褐虫藻は光と二酸化炭素を利用して光合成を行い、大家である
サンゴにエネルギーや酸素を供給します。大家であるサンゴは、
住人の褐虫藻に多く光があたるように大きく広く枝を広げて
行きます。これが共生です。海の中の世界ではこの共生が多く見られます。
ハゼとテッポウエビ、クマノミとイソギンチャクなどが有名です。
これらは、それぞれ持ちつ持たれつの関係にあります。
一方は食料の提供、一方は生活場所(隠れ家)の提供
という具合になります。