ベルリンシステムの作り方/2
ベルリンシステムに限らず、熱帯魚を飼うにも海水魚を飼うにも、
初期投資を渋るとあとあと苦労する羽目になります。
飼育がうまくいかずに挫折する人の多くがこれに該当すると思います。
そう言う私が、その一人でもあります。初期投資を渋って
いろいろな問題をかかえています。
初めて水槽を買いに行ったとき、水槽の前でかなり考え込んだ
記憶があります。その水槽は普通の60cm水槽で、値段も数千円でした。
水槽セットってこんなに高いのかと思いました。
ペットを飼うのに、設備のほうが高いとは...。
慣れというものは恐ろしいもので、金銭感覚はどんどん麻痺して
今では、一個体数千円から一万円超のサンゴを次々と買い続ける
ようになってしまいました。ベルリンシステムを完成させるにも、
ある程度投資の覚悟が必要です。徐々に買い揃えて
いっても最終的には、数十万円単位になるでしょう。水槽
水槽は、ガラスとアクリルがあります。ガラスは割れて部屋が
洪水になる心配がありますが、苔掃除などは、ごしごしみがいてもキズ
がつきにくく楽です。特にベルリンシステムの場合
ガラス面のあちこちに、石灰藻が増殖してきますので、
メンテナンス面ではこちらの方が良いと思います。
アクリルは、ヒビが入った程度では、洪水になる心配がないので安心です。
重量もガラスに比べ軽量なので、大きな水槽の場合アクリルが多くなります。
ただキズがつきやすいのが難点です。
値段は高くなりますが、オーバーフロー方式の水槽をお奨めします。
プロテインスキマーの設置や、クーラー、ヒーターといった機器の設置が
楽になります。水槽内の見た目もすっきりします。
水槽のサイズは、大きい程水質の急変がなく管理は容易です。
60~90cm(150L以下)の水槽では、飼育魚などが死んだ場合水質が急激に
悪化したりします。初心者ほど大きい水槽の方が水質管理面では楽ですが、
こんどは水槽の取り回し(掃除や水換え)に苦労することになりますし
費用もかさみます。
サンゴを飼育する場合の水槽は、ライブロックで岩組を作り、より自然に近く
レイアウトすることになりますから、奥行きのある水槽を選択すると
レイアウトがし易くなります。プロテインスキマー
プロテインスキマーは、スキマー内部に多量の気泡を発生させ、
蛋白質などを除去する器械です。水槽内に不要な蛋白質などは、
水と空気の界面に集まる性格があり、それを利用してアワの
かたちで水槽外に排出します。
スキマーも各社からいろいろな種類が販売されています。
自作される人もいます。スキマーは、立ち上げ当初のベルリンシステムにおいて、
心臓部の一つとなりますので機種の選定には、慎重を期する必要があります。
高効率のスキマーが必要ですが、水槽サイズに合わない大きいものを選ぶと、
サンゴの必要とする微量元素までもどんどん取り除かれてしまう
事になります。一番ポピュラーなスキマーはRedSeaのBERLINや、
Tetraのエアストーン式のスキマーだと思いますが、性能面では時代遅れ
の感は否めません。ベルリンシステムで主流なのが、E.T.S.SやH&Sです。
ただし立ち上がってしまったベルリン水槽に、スキマーは徐々に不要の物
となっていきます。スキマーの設置は、水面近くの水をスキマー内に送り込む
ことが重要です。スキマーで除去すべき有機物が水表面に集まるからです。
オーバーフロー水槽の場合は、その構造上水面の水をサンプに送り込んで、
スキマーで除去することが容易ですが、オーバーフロー式でない
水槽では、これに苦労します。水槽下部の水を採るのと、水面の水を採るのでは、
効率面でかなりの差がでます。
スキマーによる効果として、海水の黄ばみが防げる、
サンゴに非常に害のあるリン酸や苔の原因である珪素も取り除くことができる、
などがあります。