ベルリンシステムの作り方/3
照明
サンゴには、光が必要な好日性サンゴと、光が不必要な隠日性サンゴがあります。
好日性サンゴは、光があればそれほど頻繁な給餌が必要ないのに対して
隠日性サンゴは、頻繁な給餌が必須になります。光を必要としないということは
褐虫藻の光合成による栄養補給を得ないからです。
一般に飼育されるサンゴの多くが好日性サンゴですので、照明はサンゴの飼育に
おいて、重要なアイテムになります。
サンゴの生息する水深は、広範囲に渡ります。水深によって、サンゴが受ける
太陽光の波長は変化します。水槽内でサンゴを飼育する場合、さまざまな水深に
生息していたサンゴが同じ場所に持ち込まれることになりますので、波長の問題は
難しくなります。いろんな波長の照明を組み合わせて照射できればベストです。
サンゴ水槽で使う照明は、太陽光を当てるのが一番良いのですが、設置場所の
問題や、雨天により太陽光が届かないなどの問題もでてきます。
そこで、太陽光の代用として使われる照明が、メタルハライドライトです。
蛍光灯よりも、はるかに強力な光を供給することができます。
アクアリウム用に販売されているメタハラはUVがカットされており、
サンゴの焼けがないように作られていますが、UVの処理のされていないライトは、
UV-B波が強いため注意が必要です。UVカットガラスを設置してUVを和らげます。
サンゴの成長には、6500ケルビンまたは10000ケルビンのメタハラが有効です。
これにブルー系25000ケルビンのメタハラまたは蛍光灯を補助光として設置します。
更に余裕があれば(予算もスペースも)アカ系のライトも設置します。
具体的には、主光としてアーベー(又はウシオ)10000K・イワサキハイラックス6500Kなど。
ブルー光で、タケダコーラルグロウ・アストロビーム・スーパークール(青)
ブルーの蛍光灯では、興和システムのBB450。
アカ系は、スーパークール(赤)。ハロゲンでタケダMR-1B。蛍光灯なら興和システムのRB37。
光量の目安としては、メタハラで水槽水量1Lあたり1W以上。できれば1Lあたり2W
あると良いでしょう。蛍光灯でメタハラと同じワット数を設置しても、メタハラと同じ光量は
確保できません。10分の1程度で考えた方がよいです。蛍光灯だけでミドリイシなど光量の
必要なサンゴを飼育することは諦めたほうが無難です。
メタルハライドライトは、投資面でもウエイトは重くなります。本体が5~6万円から、
交換用のランプ球も2~3万円以上かかります。ランプ球の寿命は1年ほどです。
また、メタハラを使用する場合、熱対策を講じる必要があります。水温が2~3度上昇します。
スーパークールのようなダイクロイックミラーのライトは、あまりそのような心配が
いりません。水流/パワーヘッド
パワーヘッドは、水槽内に設置する水中ポンプです。ベルリンシステムの場合、
ライブロックによる硝化作用を利用する訳ですから、ライブロックに水流を当ててやる
必要があります。サンゴにも水流は必要です。パワーヘッドの必要数や排出水量は
水槽の大きさや、ライブロックの量、配置の仕方、サンゴの種類(水流を好むものと
好まないものがある)によって、変わってきますのでそれぞれのキーパーの判断で
決定します。水流は常時一方向に作るよりも、数時間ごとに逆方向に流れるように
すると効果的で、サンゴの調子もよくなり、水槽内の一定の場所にゴミが蓄積することも
少なくなります。水流を管理するプログラムタイマーも売られています。
水流はサンゴの調子を以外なほど左右します。水質や光に問題がなくても調子が悪い
場合はこの水流を改善することで解決する場合がよくあります。強めの水流が必要です。