ベルリンシステムの作り方/4

クーラー

サンゴの生息する海の水深は広範囲に渡りますので、サンゴに適した海水温度もいろいろですが、
大体22度から25度に設定します。25度以上の水温が長くつづくようなら、クーラー
の設置が必要です。27度以上になるとサンゴが白化する可能性があります。
サンゴの白化は、サンゴが共生させている褐虫藻をサンゴ自身が吐き出してしまう
事でおこります。褐虫藻がいなくなったサンゴは、栄養の補給を摂餌だけに頼る
ことになりますので、水槽内で飼育することは、非常に困難です。
水槽用のクーラーも数社のメーカーから販売されており、水槽のサイズによって
機種を選定します。クーラーは、水槽の水を冷却するかわりに、排気口から
温風(熱風?)を発生しますので、家族の生活する部屋などに設置した場合は、
かなりの反感を買うはめになります。「家族と魚とどっちが大事なの?」なんていう
よくあるセリフをきくことになるかもしれません。できれば、クーラーは屋外に
設置したほうが良いですし、冷却性能も上がります。その場合は、雨の
しのげる程度の屋根や小屋のようなものが必要になります。
クーラーの替りに、冷却ファンを使う手もあります。小型のクリップ式扇風機や
アクアリウム専用の扇風機を使って、水面に風が当たるように配置します。
これだけで、水温は2~3度さがります。ただし、水の蒸発量はハンパではありません。
水槽サイズや室温にもよりますが、毎日2Lほどは減っていきます。
海水用に作られていないクリップ式扇風機などは、漏電の心配がありますので
十分な注意が必要です。アクアリウム用の冷却ファンでも、海水対応の製品は少ないです。
メタハラを使用する場合は水温の上昇も大きくなりますから、余裕のあるクーラーを
設置します。500Lの水槽に500L対応のクーラーでは25度キープはムリです。
一つの部屋に何本も水槽があるなら、部屋ごとクーラーで冷やしたほうが良いでしょう。

ライブロック

ライブロックは、石灰質でできている岩で、海から採取したまま付着生物を生きた状態で
水槽に持ち込みます。ライブロック=生きた岩ですが、岩が生きてたら怖いです。
ライブロックもサンゴと同じように、ワシントン条約の付属書IIで保護されています。
良いライブロックの条件は、重さが体積の割に軽い、多孔質である、石灰藻が多く付着している、
水から取り出したとき悪臭がしない、苔類が少ない、などです。
ライブロックを水槽に導入する前には、キュアリングという作業をします。これは、導入後
付着生物が死んだりして水質を悪くするのを極力防ぐため、生命力の弱い生体(カイメン等)を
あらかじめ、ピンセットなどを用いて根気よく取り除きます。サンゴに害を加えるカニやウニ
なども取り除きます。動きの早いカニやシャコは、導入後に捕獲することが困難です。
ショップでも、キュアリング済みのライブロックが売られていたりしますが割高です。
あと、ショップでよくみかけるのが、ライブロックという名前で売られているデッドロックです。
石灰藻のピンクやパープルの色もどこにもなく、サンゴがどこからともなく成長してくる気配は
全く感じられません。これではただの、バクテリア付きのろ材とかわりません。
私がお奨めできるライブロックは、沖縄のCP Farmのものです。これ以上のものをショップで
みたことがありません。水槽立ち上げのときも、水質を全く悪くすることなく立ち上げることが
できました。ミドリイシやクサビライシなど、付着生物も豊富で、1年近く経過してからもいろいろ
でてきます。送料を考えると、ショップのものより高くなりますが、ベルリンシステムの場合は
特に、ライブロックは厳選したいものです。

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