ベルリンシステムの作り方/6

ベルリン式水槽の立ち上げ

ベルリンシステムの水槽をスタートさせる方法は、大きく2種類に分けることが出来ます。
一つは、既存のサンゴ水槽を通常濾過からベルリンシステムに移行するもの、もう一つは
新規にベルリンシステムでスタートするものです。既存のサンゴ水槽から移行する場合は
濾過槽の濾材を、水質を見ながら徐々に抜いていきます。週に一度ぐらい、濾材を数分の一
づつ抜いていき、数週間をかけて移行させると良いと思います。私の場合は、濾過槽自体
をいきなり取り外すという無謀な行動に出てしまいましたが、水質を悪くすることは
幸いありませんでした。おそらく、ライブロックの量の割にまだ生体の量が少なかったのが
良かったと思います。濾材を抜く期間はそれぞれの水槽の状態を見ながらという事に
なりますが、あわてても良い結果は産まれないと思います。私が云っても全然説得力が
ありませんが...。濾剤を抜く前にプロテインスキマーが設置されていることが前提です。
もう一つの、新規にベルリンシステムを立ち上げる方法です。
最初に必要なのは、良質のライブロックとプロテインスキマーです。
生体はライブロックだけで数週間回します。水質の悪化がなくても、急いで生体を入れると
悪い結果が生まれます。ライブサンドを併用すると立ち上げが楽です。最終的に
水槽が落ち着くまでには、半年から1年要します。

水質検査

水質検査は、立ち上げ当初の落ち着いていない水槽では頻繁に行い、水槽の状態を見極める
事が重要です。具体的には次のようなものを検査します。
アンモニア、亜硝酸、硝酸塩、リン酸塩、カルシウム、pH、KH、ORP、など。
ヘビーなキーパーになると、ストロンチウムなども検査します。前四項目については生体に
不必要な成分なので、値は低いほうが良いです。アンモニア、亜硝酸は立ち上がれば
苦労することもなく、0のままキープできますが、一番苦労するのがリン酸塩です。
これが上がると、サンゴが調子を崩します。
死ぬものも出てきます。ライブロックについた石灰藻が減っていきます。リン酸塩は水道水中
にも含まれており、魚用の餌にも含まれていますので、水槽内に持ち込むことが多い反面
減らすのが比較的難しい成分です。減らす方法としては、リン酸用の吸着剤を使用する、
カルクワッサーを使いリン酸をリン酸カルシウムにして沈殿させる、プロテインスキマーに
取ってもらう、などがあります。リン酸を極力増やさないために、人工海水を溶く水は純水を
使用したほうが安全です。リン酸塩は、0.1ppmを目安に0を目指します。
pHは海水の場合8.2~8.4のアルカリです。消灯後は光合成が行われない関係で、8.0くらいまで
下がります。KHは8dKH~12dKHが理想です。
KHが下がった場合はバッファーを投入して調節するのが手っ取り早い方法
ですが、長期的にみて良い結果を産む方法ではありません。一時的な対処法ではあっても
水槽の状態をなんら改善するものではありませんので、システムそのものを見直す必要が
あります。
一般に、水質検査をする道具はショップで販売されている試薬です。これは正確な数値を
得るのは難しいですが、手軽に使用することが出来ます。試薬はメーカーにより誤差が
生じることが多いですから、できれば数社の試薬を使って比較すると良いです。

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